面接や採用試験で応募者の「自責思考」か「他責思考」かを判別する方法として、以下のようなアプローチが考えられます。
過去の経験を具体的に聞き、どのように問題に向き合ったかを確認します。
質問例:
• これまでの仕事で大きな失敗をした経験を教えてください。その時、何が原因だと思いましたか?
• 目標を達成できなかったことはありますか?その原因をどう分析し、どう対処しましたか?
ポイント:
• 自責思考の人 → 「自分の準備が足りなかった」「もっとこうすればよかった」と自己の改善点を考える傾向
• 他責思考の人 → 「上司が悪かった」「顧客が理解しなかった」と外部要因に責任を求めがち
実際にありそうな営業シナリオを提示し、どのように対応するかを尋ねる。
質問例:
• ある顧客との商談がうまくいかず、契約が取れませんでした。原因をどう考え、次回に向けてどんな対策を取りますか?
• クライアントが「御社の説明は分かりづらい」とクレームを入れてきました。あなたはどう対応しますか?
ポイント:
• 自責思考の人 → 「次回はもっと分かりやすく説明しよう」「事前準備を見直そう」
• 他責思考の人 → 「クライアントが理解力がない」「商品が悪いから売れない」と責任転嫁する
心理テストや適性検査を使って思考傾向を測定する。
例えば、ビッグファイブ性格診断やローカス・オブ・コントロール(統制の所在)テストを利用すると、自責・他責の傾向を数値化できる。
• 内的統制(自責思考) → 自分の行動が結果を生むと考える
• 外的統制(他責思考) → 運や環境、他人の影響が結果を決めると考える
最後に「何か質問はありますか?」と聞くと、思考の傾向が見えやすい。
• 自責思考の人 → 「この会社ではどのように成長できますか?」と自身のスキルアップに関心がある
• 他責思考の人 → 「ノルマがきつくないですか?」「上司は厳しいですか?」と環境への不安を強く持つ
自責思考の人を採用したい場合、以下を重視すると良いでしょう。
✅ 過去の失敗経験を聞き、自己改善に向けた発言があるか
✅ 仮想シナリオを出して、原因分析と対策を聞く
✅ 適性検査を使い、統制の所在(自責 or 他責)を測定
✅ 逆質問の内容から、自己成長志向か環境依存かを見る
この方法を組み合わせることで、より確実に求める人材を見極められます。