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上司と部下、どちらも発達障がいの特性がある場合、相性はどうなるか?

作成者: 佐々木創太|Apr 18, 2025 2:22:45 PM

はじめに

発達障害の特性を持つ上司と部下の相性については、それぞれの特性の「組み合わせ方」や「環境づくり」によって、良くも悪くもなり得ます。

相性が良くなりやすいケース

 • 共通の困難を理解し合える
お互いに発達障害の特性がある場合、「普通はこうだよね」という一般的な価値観よりも、「自分たちに合ったやり方」を模索しやすく、柔軟な職場環境になりやすいです。
 • 感覚過敏や集中力の波に配慮できる
音や光、雑音などへの感受性、エネルギーの波などについて、当事者同士だと無理を強いずに調整しやすいです。
 • 過集中やこだわりを活かした業務の割り振りができる
特性に応じて得意なこと・苦手なことをお互いに認識していれば、業務を補完し合える関係になりやすいです。



トラブルになりやすいケース

 
 • 特性が似すぎている場合
例えば、両者とも「指示があいまいだと混乱する」「変更に弱い」「感情のコントロールが苦手」などの場合、ミスや混乱が連鎖しやすいです。
 • 自己理解・他者理解のレベルに差がある場合
片方が自分の特性をよく理解していても、もう一方が無自覚だと、すれ違いや不信感が生まれやすくなります。
 • コミュニケーションのスタイルが合わない
たとえば、一方が「逐一指示がほしい」、もう一方が「自由に任せたい」タイプだと、かみ合わないことがあります。



良い関係を築くための工夫


 1. お互いの特性や配慮点をオープンに共有できる関係づくり
 2. 業務の手順や優先順位を可視化(ToDoリスト、フロー図、チェックリストなど)
 3. 定期的な振り返りやコミュニケーションの機会を設ける
 4. 外部の支援者や第三者のフォロー(ジョブコーチ、メンターなど)を活用する



状況や関係性によりますが、うまくいけば「一般的な上司・部下」以上に強い信頼関係や補完関係が築ける可能性があります。