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ADHDが特性を改善する為にできる生成AIの活用

作成者: 佐々木創太|Apr 8, 2025 11:53:13 PM

以下に具体的な活用方法を挙げます。




■ ADHD当事者が生成AIを活用できるシーン


【1】ワーキングメモリや短期記憶の補助
 • タスクリストの作成と管理:抜けやすい予定やToDoを整理・可視化してくれる
 • 会話や会議の要点整理:録音の文字起こしや要約で情報の取りこぼしを防ぐ
 • 手順書やマニュアルの簡略化:複雑な手順をステップごとに整理して説明

【2】注意散漫・先延ばし対策
 • 「今何をすべき?」を一緒に考える:やるべきことを会話形式で整理
 • 時間見積もりの支援:「この作業に何分かかるか」などの見積もりを提示
 • ポモドーロ的なタイムマネジメント:タイマー代わりに、AIに「25分やったら教えて」などと依頼できる

【3】衝動性・過集中への対策
 • メールや文章のチェック:勢いで送ってしまう前に「この内容大丈夫?」と確認
 • 過集中による長時間作業の防止:作業ログや声かけ役をAIが担う

【4】感情のセルフマネジメント
 • モヤモヤを言語化して整理:思考の渦を対話で落ち着かせる
 • 対人関係のシミュレーション:「こう言ったらどう感じる?」などを確認できる
 • 否定的自己評価の緩和:事実ベースで冷静に状況を見つめ直すサポート



■ より効果的に使うコツ

 • 定型のプロンプト(質問テンプレート)をいくつか決めておく
例:「今からやるべきタスクを一緒に考えて」「やりたくないけどやらないといけないことを小分けにして」など
 • 日報や業務メモをAIと一緒に作る
曖昧な記憶でも断片を入力すれば「こんな内容だったかも」とまとめてくれる
 • 人に言うよりも気軽に相談できる場として活用する
評価される心配がないので、安心して試行錯誤できる

 

■ 効果的な生成AIへのプロンプト例

【1】ワーキングメモリ・短期記憶の弱さへの対処

● タスク管理
 • 「今日やるべきことを一緒に整理してくれませんか?忘れないようにリストにしたいです。」
 • 「この3つのタスク、優先順位をつけて並べ替えてください。」

● 会議・会話の記録
 • 「さっき話した内容をざっくりまとめてくれますか?あとで忘れそうで不安です。」
 • 「この議事録のポイントを簡単に要約してもらえますか?」



【2】注意の逸れやすさ・先延ばし傾向への対処

● 作業への着手支援
 • 「このタスクに取りかかるのが苦手なんですが、最初の一歩を教えてください。」
 • 「やる気が出ないので、1分でできる超小さなタスクに分けてください。」

● 集中を保つサポート
 • 「25分間集中して作業したいです。終わったら褒めてくれますか?」
 • 「今からやることを声かけしてくれる“作業パートナー”になってください。」



【3】衝動性・過集中の調整

● 衝動的な言動の確認
 • 「このメール、感情的になってないか確認してくれませんか?」
 • 「このLINEの文章、相手を傷つけないかチェックしてくれますか?」

● 休憩の声かけ
 • 「もう1時間くらい作業しています。そろそろ休憩したほうがいいですか?」
 • 「作業に夢中になりすぎる傾向があります。30分後に声をかけてくれますか?」



【4】感情・自己評価の揺れへの対処

● モヤモヤの整理
 • 「なんとなく不安です。頭の中を整理するために話を聞いてもらえますか?」
 • 「自分の気持ちをうまく言語化できないので、対話で整理したいです。」

● 自己否定や落ち込みへの対応
 • 「失敗して落ち込んでいます。事実ベースで状況を整理してください。」
 • 「悪く考えすぎてるかもしれないので、別の視点から見てくれませんか?」



【5】実用的な生活サポート

● 日常の段取り
 • 「朝の準備がバタバタするので、簡単な朝ルーティンを作ってください。」
 • 「忘れ物が多いので、持ち物チェックリストを作ってください。」

● 食事・健康管理
 • 「何を食べればいいか迷って先延ばししがちです。今ある食材で簡単レシピを提案してください。」
 • 「生活が不規則なので、ざっくり1日のスケジュールを一緒に作ってもらえますか?」